ユンギくんの主治医

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ちょっと待っての“ちょっと”って、あと何秒？？




大人の言う“ちょっと”は、いつも都合がよくて

全然、少しという意味じゃない。




手元に集中しちゃって、構ってくれない先生にも

そろそろ待ちくたびれてきたユンギ。





…また、血が止まらないのかな？




麻酔のおかげでよく分からなくて他人事だけど

待ってる間、段々不安になってくる…。




このまま止まらなかったらどうしようって不安も

やっぱり血液の病気なのかなって心配も、。




でも、そう勝手にネガティブになりかけた時…





『もう大丈夫だよ！』




『じゃあ背中下にして寝て、そのまま安静ね。

しばらくは圧迫したままだよ』





たぶん、思ったよりすぐ血が止まった…？ようで

｢もう大丈夫｣と仰向けに寝かされた。




そしてやっと、先生とちゃんと目が合う。





『さっき泣かなかったって言った？』




yg ｢うん…｣




『凄いね、強くなったね〜』





すると、頭を撫でながら褒めてくれる先生。




……////




｢大きくなったね｣｢強くなったね｣って言うくせに

よしよしとか、なんで子供扱い…！




でも、正直久しぶりの入院は怖かったんだけど

ここでは昔と変わらず優しくしてもらえたことに

少しほっとしている自分もいたのは、そう。




素直じゃないので、表面では恥ずかしがっても

本当は頭を撫でられて満足なユンギだった。





『そういえば、頭痛くなったりはしてない？』




yg ｢ぅん…｣




『針刺したところが痛かったり、何でもいいけど

何かあったらすぐ誰かに教えてね？』




『先生、午後は忙しいかもしれないから、、』





え。。。




頭を撫でられ、独占欲が強くなってきた直後に

その一言は、萎えてしまう。




確かに思い返せば、病院の人はいつも忙しそうで

患者は自分だけじゃないのは当たり前な事実。




だから、仕方ないと頭では分かっているんだけど

やっぱり…先生はどこにもお仕事行かないで(涙)

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