ユンギくんの主治医

Side yoongi ページ3

.



いつからか、また体調が優れない日が続いて

結局“ここ”に戻ってきてしまったユンギ。




と思えば、案の定、病棟に上げられてしまい

あっという間に入院生活が決定した。





「ごめんね〜左腕借りるね。チクッとします」




yg ｢痛い…｣




「痛かった？ごめんね(汗)」





入院が決まってから、続け様に採血・点滴・

休む暇もなくプスプス腕に針を刺されて

しかも研修医だから…明らかに不慣れで痛い。




元々、乗り気じゃなかった今回の入院生活。

早々に痛いことをされて、機嫌を損ねた。





それにしても…暇だ。




だからと言って、誰もいなくなってしまうと

今度はそれで暇で仕方がなくなる。




家族は、代わりに荷物を取りに帰っちゃったし

おかげでつまらない盛りだ。




しかし…今は、動けるような体でもないので

結局もう寝てしまうことにした。





・・・・・・・・。




でも、寝れない。





昔は毎日、ここで寝泊まりして過ごしていたのに

もはや第二の家のような場所でもあるのに

何故か今日は緊張してしまって、落ち着かない。




ふて寝作戦は失敗に終わった。




・




その後も、心のどこかで病気のことを考えたり

検査結果を無駄に心配してみたりしてる間に



気が付けば、もう夕方になっていた。





『ユンギくん〜気分悪くなってない？』




yg ｢大丈夫…｣





そうか…もう回診の時間？




先生が入ってきて、話し相手ができる。





『じゃあもう1回お熱測ってみようね。』




yg ｢…37.4℃｣




『本当？ちょっと点滴効いたね』




『でも、夜になってまだ寝苦しかったりしたら

またお薬考えるから、ちゃんと言うんだよ？』




yg ｢ぅん｣





小さい頃からの担当医で、研修医や看護師より

喋りやすいことにやっと緊張が解ける。





でも……





『あのね、ちょっと大事な話なんだけど』





先生のその一言で、また緊張が走る。





『明日のお昼、骨髄検査するよ。頑張ろうね』





え？ ｺ ﾂ ｽﾞｲ ｹ ﾝ ｻ…？

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す