Pyrexia ページ21
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久しぶりにオンマの優しい顔と声と言葉を聞いて
安心で、赤ちゃんのように泣き出すユンギ。
今までずっと、プライドもあり我慢していた涙も
「赤ちゃんの頃は毎日毎時間泣いてたんだから
今更オンマに恥ずかしがること無いでしょ」
なんてオンマの言葉をきっかけに、止まらない。
でも、1度自分の気が済むまで泣いてみた方が
逆に気持ちがスッキリする気もした。
スッキリしたら、いつも通りのユンギに戻って
そのままオンマともあっさりバイバイする。
オンマが帰れば、また1人で寂しくはなるけど
そんなことより今は泣き疲れて眠かった。
そして本当に、オンマと別れて1人になった瞬間
これも赤ちゃんのように寝落ちてしまうユンギ。
看護師さんに「夜眠れなくなるから」という理由で
お昼寝を禁止されたような記憶もあるけど
やっぱり睡魔にはどうしても勝てなかった…。
・
しかも、もう今日2回目の昼寝だったはずなのに
気が付けば思ったより深く眠り込んでいて
「ユンギくーん。起きられる?」
誰かに肩を叩かれてから目が覚めた。
寝起きでまだぼやけている視界に映ったのは
顔見知りの看護師さんで…
「ちょっとまたお熱上がってきちゃったねぇ…」
と思ったら、寝起き3秒でそんなことを言われ、
しばらくぼーっとする。何も考えたくない。
でも、こっちが少し反抗的にぼーっとしていても
看護師さんはそんなこと全く気にしない様子で
「ごめんね、体温測らせてね〜」
いつの間にか勝手に脇に体温計を挟まれていた。
やっぱり本当に熱が上がってきているのか……
まだ頭がぼーっとして、されるがままだ。
そんな状態で体温計が鳴ると、
「わ…だいぶ上がっちゃったね(汗)」
まさか、「39.2℃もあるよ」と具体的に教えられ
一気に体が余計だるくなる…。
「そういえば、骨髄穿刺したところはどうかな?
痛いって言ってたところは今は大丈夫?」
yg 「ぅん…」
「まあ、とりあえず、先生とお話してくるから
ちょっと待てるかな?」
「もし何かあったらナースコール押してね」
そして、ユンギが未だにぼーっとしている間に
すぐ行ってしまった看護師さん。
先生とどんな話をするんだろう…。
あまり良いことが思いつかない。やだな…。
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Mahori(プロフ) - LunaLunaさん» わ…それは災難でしたねTT ちなみに私の血管は元気で、いつも正中から一発で入れてもらえます笑笑 (3月2日 12時) (レス) id: 65cf6fb0af (このIDを非表示/違反報告)
LunaLuna(プロフ) - 私も血管が細くて7回も採血失敗されたことが有るので何か気持ち分かる気が、、(-_-;) (3月2日 10時) (レス) @page27 id: b8a89ad3fa (このIDを非表示/違反報告)
Mahori(プロフ) - おゆさん» こちらこそ、コメントありがとうございます🩷 最近なかなかお話を進められていなくて申し訳ないです😢 (3月2日 3時) (レス) id: 65cf6fb0af (このIDを非表示/違反報告)
おゆ - 更新ありがとうございます❣️ (3月2日 1時) (レス) @page27 id: 8dca618595 (このIDを非表示/違反報告)
Mahori(プロフ) - LunaLunaさん» わぉ…その先生とは、混ぜるな危険でしたね🧐 なんだかいつもお疲れ様です🍀 (10月16日 21時) (レス) id: 0e93c254c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mhr | 作成日時:2023年10月6日 19時