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結局三日後に事務所に行く事が決まった。
私が言い出した事だけれど、V以外に誰がいるのかは分からない。
全員なのか、複数人だけなのか。

だから当然、こんなトントン拍子に進むとは思っていなかったせいで、まだ会ってもいないのに既に何処かが緊張している。


「じゃあ、私帰りますね」


まだ仕事から帰って来て着替えてもいない。
バッグを置いただけで来たのだから。

ソファから立ち上がった私の手首にユンギの手が掛かる。


「一回帰って、また帰って来んの?」


私を見上げるユンギとそらを見下ろす私。
身長を考えればかなり珍しい状況に、少し良い意味でソワソワした。
しかもユンギのその言い方。
ここに私が来る事を"帰って来る"って。


「私の家、まだ隣だけなんですけど」


「もうさ、どうせ近々こっち来るんだし面倒だから、荷物移動しなって」


「ユンギさん何が面倒なんですか?私が引っ越すだけなのに」


見下ろしてたのにユンギが立ち上がってしまって、結局またいつも通り私が見下ろされる。
でも、いつも通りの方がやっぱり心拍が上がる。

下唇を一回軽く噛んだユンギがわざと一回目線をどこかに外した後で


「何って、同じ所で寝たいのにそれをいちいち言わなきゃいけない事」


肝心な言葉の時には私をちゃんと見て、また飄々と言ったりするから参るのだ。

同じ所で寝たいって、ユンギが。
今までは広々とした質素な白で統一されたベッドで一人で寝てたはずなのに、今は私と一緒がいいって。
全世界に叫びたくなる程、衝撃的な言葉だ。


「私もユンギさんの事相当好きですけど、ユンギさんも私の事相当好きですよね?」


だから強気な言葉を言ってみたくなる。
ユンギが呆れたように鼻で軽く笑った。
それから'何言ってんの'と。


「分かってるなら、別に帰す必要ないって事になるだけ」


そこはイコールにはならないし、まさか肯定されるとも思ってなかった。

上手をいかれて言葉を失った瞬間、ユンギに両手で持ち上げてしまって両足がフローリングから浮いた。


「ユンギさん?!どこに行」


「風呂場、着替えの心配とかいらないから安心して」


ユンギに担がれてるせいで、まるでリビングのドアが"行ってらっしゃい"と言ってる様に、ゆっくり閉まる瞬間が見えた。

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かむ(プロフ) - にゃんさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます🥹しかも新しいのまで!何回でも読み返して下さい!笑 (4月2日 15時) (レス) id: 5dfe42fd36 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ユンギさんのお話最高でした!!最高すぎるのでもう一度読み返しに行ってきます!!(今更新中のお話もとても楽しく読んでます!私の日々の楽しみです!) (4月2日 12時) (レス) id: b48cf01a74 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - u512さん» 私のペンになんて嬉し過ぎます🥲✨私もいつも終わらせたいような終わらせたくないような気持ちで書いてます!(笑)最後まで読んで頂きありがとうございます🥹 (4月1日 10時) (レス) id: fb7c0dcb39 (このIDを非表示/違反報告)
u512(プロフ) - やはり最高です‼️‼️かむさんペンになってしまいました‼️一生終わらないで欲しいと毎度思ってます‼️最強に拗らせられました‼️‼️これからも楽しみにしています🥹✨ (4月1日 9時) (レス) @page34 id: 37a21340a3 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - 苺あめさん» 見てきたかのようななんて嬉しいです🥹こちらこそ読み続けて頂いてありがとうございます! (3月31日 20時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かむ | 作成日時:2024年3月27日 23時

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