行ってらっしゃい ページ50
「ユンギ後ろに乗って」
YG「前に乗る…」
帽子を深く被りサングラスをし助手席に乗りシートを少し倒し
YG「これでいい」
そう言って私を見た
「見つかるよ…コリアタウン通るから」
YG「見つからないよ…それより運転大丈夫？」
「任せて!前の高橋さん追い抜かしたい!」
YG「あははっやめてくれ…この車Aの？」
「そうだよ」
YG「Jeepって…」
「あっ父と何話してたの？」
YG「あははっ…」
「何？」
YG「女の人が笑っている家は大抵上手くいくって」
は？
YG「お母さんを見つめながら、“ 好きな人がが笑っていられる人生を送れるなんて幸せだろ？”って」
ちょっと恥ずかしいな…
YG「Aも柔らかい所とそうじゃない所持ってるから大変だけど…って」
なんのアドバイスよ…
YG「昔…お母さんが毎日泣いてもうダメかもしれないって思ったて…」
「あぁ…あははっそんな事まで…」
YG「何があった？」
「父は昔、銀行員だったのでも私が中学生の時に銀行を急に辞め無職に」
「母は毎日泣いてこれから父の職業欄に無職って書くの？って」
YG「お父さん無職なの？」
「ううん…辞めた理由が銀行が貸さない小さな会社に自分が大学時代から株で貯めたお金を個人で投資したいからで」
YG「投資家なの？」
「うーん…今は株をやりながら投資した会社の役員になってる」
YG「ん？お父さん会社経営してる？」
「ううん…投資した会社全て役員になってるけど仕事してないの…自由人」
「あっ!Shot BAR…あれは真剣にやってた…色々な方の話を聞いて、また株買ったりして」
YG「今度教えてもらおうかな」
「株始めたら別れる」
YG「なんで？」
「値動きが恋人になるよ…」
YG「あ〜やらないよ」
高速だからいいよねとシートを起こし
私の右手を取り
YG「お父さんとお母さんに会えてよかった」
「緊張したよね…ありがとう」
YG「A…俺を忘れないで1ヶ月過ごして」
「ユンギも身体に気をつけて頑張ってね」
YG「韓…」
「行かない」
YG「あ〜知ってる…」
空港までの時間私の手を握り
他愛のない話を沢山した
駐車場で待つ皆んなに合流し
JIN「写真撮ろう」
何故か記念写真を撮った
ホソクの被っていた赤いニット帽を借り
2人で写真を撮り
かの「クリームソーダだ」
YG「好きなんでしょ？」
「うん…可愛い」
JH「ユンギヒョンにあげるよ」
YG「あははどうも」
YG「もう行くね〜」
「行ってらっしゃい」
皆んなで何度も振り返り
手を振り自動ドアの向こうに消えて行った
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作者名：mon | 作成日時：2023年3月20日 11時
