宅配便のお兄さん【JM】

自覚 ページ14

JMside------




エレベーターの一件以来、俺は完全に彼女のことを意識しまくっている。





咄嗟に抱きしめてしまったけど、
身体が小さくて柔らかくて、感触が忘れられない。




変態か俺は。





でも、密着してしまって、すごくドキドキした。



お互いの汗と息が混ざり合う感じ、やばかった。



ものすごく気にして謝罪されたけど、俺にとってはラッキーでもあったよ。



背中の筋を少し傷めたかわりに、いい思いもしたし。




やっぱり変態だ俺は。











あの社長さんとも何もないことがわかったし、彼氏もいないらしい。




これは、好きになってもいいのかな。





いや、もうすでに好きになってる。





自覚してるだろ俺。










そんな気持ちに自分で気付きながらも、仕事中に声をかけるのもだめな気がして、何もできずにいた。














あっ、これAさんの荷物だ。






久しぶりに、Aさん宛の荷物を持って届けに行く。

時刻は指定の５時以降。




ほぼ５時ジャストだけど、家にいるのかな。




ピンポーン♪












出てこない。まだ仕事から帰ってきてないかな。


不在票だけ入れて、次の配達先へと移動した。

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