キム社長と秘書３

家で ページ40

『ちょっと待っていてくださいね』



いつものように、慣れた手つきで料理をしている。


NJ「なにか手伝おうか」



『いえ、大丈夫です』



俺が手伝うほうが迷惑なのはわかっている


でも、いつもやってもらうばかりで情けない。








『少し一緒にやってみますか？』



NJ「いいのか」



『これ、切ってくれますか？』

　

　

俺が落ち込んでるのを察してくれたのか


いつもこういうことにAさんはよく気づく。






『まさか包丁握ったことないですか？』


NJ「さすがにある」


『反対ですよ』




NJ「間違えただけだ」




刃の方を上にしていた。






また笑われてしまった。


眉間にシワを寄せて大笑いしてる。




NJ「玉ねぎくらい切れる」


『じゃ皮を剥いてスライスしてくれますか』


NJ「皮‥皮？どこまでが皮だ」


『ええと‥』




大笑いしながら、こうするんですよ、と

優しく教えてくれた。





NJ「おお 剥けた。これでいいんだな」


『はい。上手ですよ』


NJ「意外と難しくないな」





母のようなAさんに見守られながら、

なんとか少しずつ手伝うことことができた。




『たまには一緒にやるのもいいですね』


NJ「少しずつ覚えるよ」


『フフ食べましょっか』





自分で切った野菜は格別に感じる。


味付けは全部Aさんなんだが。





NJ「うまいな」


『美味しいですね』






一緒に食事を作って


一緒に食べて 笑い合って


Aさんとの時間はとても幸せに感じる。






二人で片付けて


Aさんはいろいろお風呂とか布団とか準備して



二人きりの夜をまた迎える。





NJ「‥早く触れたい」



『‥ん‥ちょっと待って』



NJ「夜はやめなくていいんだろ」



『‥あ』





まだなにかしたそうだったが

もう俺が待ちきれなかった。





手を伸ばして捕まえると、おとなしく腕の中に収まって


口づけに応えてくれる。




『お風呂‥入りませんか』



NJ「先に欲しい」



『‥恥ずかしいです今日は全く飲んでないし』



NJ「恥ずかしいのか」



『‥はい。今日は汗もかいたし。行ってきていいですか』



NJ「‥わかったよ」





お風呂に行くのを見送ったものの

俺のは全然おさまらない。







『えええ』



NJ「一緒に入る。いいか」






裸でノックをすると

珍しく慌てている。




NJ「入るぞ」

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